チュートリアル Tutorial
研究開発、艦艇設計と建設についての5番目のチュートリアル。
研究開発 Research
研究開発によって艦艇や基地に適用できる新技術が開放されていく。新たな種類の惑星に植民したり、より大きな艦艇や基地を建設するなど、新たな能力が得られることもある。どの研究開発プロジェクトを推進するかを研究開発 [F7] 画面で選択する。
白熱電球が研究開発のボタンとなっている。
3つある研究開発領域(武器、エネルギー、先端技術)ごとに、独自の技術系統図 treeがあり、その領域の全ての研究がその系統樹に含まれる。
序盤は先端技術、他国に出合ったら武器という優先度で開発するのが普通。
研究施設 Research Stations
研究開発は、宇宙港内の研究所 laboratory か、他の専門の研究施設で推進される。
専門の研究施設は1つの領域に特化しており研究開発の効率は高い。
帝国が成長するにつれて研究開発は速くなり、より多くの研究設備が必要になる。様々な研究分野があり、各分野には艦艇や基地に適用できる様々な部材が含まれる。
研究施設が不足している場合には、帝国全体の最大研究値を使い尽くしておらず他国に遅れをとる状態となるので、増設して、少しばかり最大値を上回るようにすべき。
専門の研究施設を作って研究者 scientist や指揮官 leader を割り当てるだけでもかなりのバフが付くので、艦艇と基地の設計画面で、各領域の研究基地の部材を必要数(1つあたり30)組み込んだ研究基地のようなものを設計して建造しておくとよい。
各領域への研究費の割り当ては、各領域の研究力の比率によって調整されるようなので、序盤はエネルギー・先端技術を多め、武装少なめが多分よい。
部材の種類を分かりやすくする Modを適用しているため、上図のアイコンは標準のものとは異なっている。以下同じ。
設計 Designs
帝国内の艦艇や基地は、何らか1つの設計仕様に基づいている。設計仕様は艦艇や基地を建造するさいの雛型・青写真である。
プレイ開始時点で既に配備されている艦艇や基地についても設計仕様はある。
その種類の艦艇や基地に必要となる機能を提供する部材を選択してくことにより設計する。研究開発が進むと高度な部材を利用できるようになる。改良された部材を使うためには設計を改版する必要がある。設計画面 [F8] キーから管理できる。
既に配備されている艦艇や基地の設計仕様が古くなった場合、新しい設計仕様にレトロフィット(改装)すれば最新仕様に追いつく。
設計画面 Designs Screen
設計画面では既存の設計を編集したり、新規に作成できる。
フリゲート艦 Frigate の既存の設計を見てみよう。
設計詳細画面 Design Detail Screen
設計詳細画面では設計を編集・参照できる。必要を満たすように設計を変更すべく、部材を追加したり除去したりする。様々なパネルで設計の詳細を表示している。幾つか見ていこう。
設計 - 役割と戦術 Designs - Role & Tactics
ここではゲーム中で利用できる艦影の画像を選択する。
この設計に対して、艦艇や基地に期待する役割を割り当てる。役割に応じて必須部材が何かなど制約条件が定まる。
このゲームでは Sword of the Stars みたいに船殻(船体)種類だとか武器スロット(砲架・銃座)数による制約はなく、ざっくり大きさ Size と役割(用途)Role だけとなっており自由度は高い。
建造できる艦艇や基地の大きさの上限は、その時点での造船所 Ship Yard の技術水準によって定まる。基地は動けない代わりに、大きさの上限は概ね艦艇の3倍位はある。
役割(用途)は船種・艦種のようなものであり、護衛艦・巡洋艦・補給艦・植民船・大型宇宙港・ガス採掘基地等々、20種類くらいある。
戦闘時と侵攻時の戦術を選択して戦術行動を決める。戦闘時と侵攻時の戦術について、詳しくはオンラインヘルプを参照のこと。
強い敵/弱い敵に出合った時どうするか、どんな時に侵攻/逃亡するかを設定する。
設計 - 警告 Designs - Warnings
正しく設計できる支援するため制約条件やオススメを表示している。部材を追加・削除すると警告は更新されて現在の状態に不備があるかどうか教えてくれる。
制約条件は赤色で示されており設計を保存するためには充足されなければならない。推奨は黄色で示されているが無視しても構わない。
- 艦艇の場合には、艦橋(指揮所)Command Center、乗組員凡そ100人につき1つの生命維持装置 Life Support と居住区 Habitation Moduldes、燃料庫 Fuel Cell、炉 Reactor、推進器 Thruster など、当然あるべきものが足りないと赤色警告となる。
このゲームの設計画面は、船体の絵柄が下絵にあって空きスロットに部材を嵌めていくようなビジュアルでは無く、一覧に部材を足すだけなので、宇宙船にはどういう機能が必要なのかは頭の中で分かっていないと設計しづらいかもしれない。DW2では、この点は改良される見込み。
利用できる部材 Available Components
このパネルにはこの設計に適用できる全ての部材が表示されている。既定では、この一覧は、各部材種類の最新版のみ表示するように絞り込み(フィルタ)されている。
分類 Cat. は部材の種類を示しており、Wは武器、BMはビーム Beam、TPは魚雷 Torpedo といった塩梅で英単語の組み合わせになっている。
これら部材の種類を分かりやすくする Modを適用しているため、上図のアイコンは標準のものとは異なっている。以下同じ。
設計部材 Design Components
このパネルには、設計に適用している全ての部材が表示されており、設計そのものであるといえる。部材の追加・削除ボタンを押して設計を調整する。
この設計に従って建造された艦艇や基地が既にある場合には修正はできない。利用中の部材を変更はできないのだ。
警告が出ないように部材を選び、大きさ上限の範囲内で調整する。
この一覧を見ただけで艦影が脳内に浮かび上がる位になったら合格だ。
- 推進器 Thruster は前進専用なので、転舵にはベクトルエンジン Vectoring Engine が別途必要。ワープ(FTL)するためにはハイパードライブも別途必要。
- ハイパードライブ Hyperdrive の故障、ネビュラ嵐航行中の損傷に備え、技術開発が終わり次第、修理ボット Repair Bot を1つは載せる。
- 反応炉 Reactor は、最大ワープ速度に達するために複数設置が必要なこともある。右側の速度遷移グラフで要否確認のこと。
- 基地や頻繁に停止する艦艇(採掘船・軍艦など)の場合には、エネルギー収集装置 energy collector を組み込んで定常的なエネルギー需要はそれで賄って燃料を10~20%節約する。戦闘用のエネルギー源は燃料庫でカバー。
建造順序を炉の前にしておくと建造中にもエネルギーが多少は貯まる。同様にシールドを炉の後にするとシールドも建造中にけっこう貯まる。 - 艦艇の燃料庫は、1年以上の作戦行動ができる航続距離を確保するように多めに設置すること。
- 基地の燃料庫 Fuel Cellは、重武装の場合は数多く必要だが、武装が無い場合は1つあればよい。燃料を炉がエネルギーに高速変換し、武器・シールドがそれをすごい勢いで使うので、燃料庫というより弾薬庫という感覚の方が近い。
言葉の印象とは違って、他の艦艇に燃料を補給したりはできない。燃料庫への燃料補給は、民間の貨物船が行う。 - ECM を建造順序の前の方に入れておくと、 造船中に襲われても多少対抗できる。
ダメコン Damage Control、修理ボット Repair Bot も同様。
設計 - 部材詳細 Designs - Component Detail
このパネルには現在選択されている部材の詳細が表示される。利用可能な部材・設計部材で違う部材を選択すると表示が切り替わる。
設計 - 設計を保存 Designs - Saving Your Design
設計が終わったら画面右上の保存 Save ボタンを押して保存し、建造に使えるようにする。警告パネルの全ての要件(赤色)が充足されていない限り、新たな設計を保存することはできないことに注意。
建設 Construction
あらゆる建設には金がかかり、艦艇や基地を調達するには資金が必要である。技術が進歩すると建設力も向上し、より大きな艦艇や基地を建設できるようになる。新たな艦艇を建造する2つの方法について見てみよう。
建設メイン画面 Construction - Main View
造船できる場所は、宇宙港(ほとんどの種類の艦艇)または植民地(植民船・建設船)のどちらかなので、メイン画面で造船する場所を選ぶのが最も簡便だ。宇宙港か植民地を選択したまま右クリックするとメニューに建設 Build という選択肢がある。
建設の下位メニューには、この場所で建造できる全ての設計が一覧表示される。建造できないような設計がある場合には下位メニューでは無効化されている。
建設廠画面 Construction Yards screen
新たに艦艇を建造するもう1つの方法は、宇宙港の建設廠から直接指示する方法である。建設廠 Construction Yard ボタン [F10]キーから行える。
建設廠タブの右側のドロップダウンリストから調達したい艦艇を選び、調達 Purchase ボタンを押すと造船が始まる。十分な資金が無い場合、利用できる資金 Available Funds が赤色に点滅する。
建設順序画面 Build Order screen
建設順序画面から造船を指図するのも効率的だ。建設順序 [F9]キーを押して画面を開く。この画面では、それぞれの艦種の水準とオススメの建造数が表示されている。艦種ごとの建造数を修正し、建造に使う設計仕様を選択する。指図が決まったら調達ボタンを押すと造船が始まる。
詳しくは銀河百科事典を参照せよ。